バレエ教室 エコールド・バレエ ティオ

設立のきっかけと趣旨

「どこの教室も幼児クラスは昼間にしかなく、仕事があって送り迎えが出来ないから、子供にバレエを習わせてあげられない」といった時間的な不都合のためだけに、せっかく興味を抱いたバレエを諦めなくてはいけない・・・。」

このようなケースは、働く母親が増加した現代では多くみられる問題の一つだと思います。

実際に、このバレエ教室を設立したきっかけとなったのは、「子供に小さいうちから、あこがれのバレエを習わせてあげたい」という、たった一人のお母様のまっすぐな熱意があったからです。
母子家庭の母親として、日々がむしゃらに働きながらも子育てに奮闘する彼女の強さに触れ、私自身「今の私には、出来ること・すべき事がある」と心を揺さぶられる思いがしました。

毎日の忙しい生活の中で、誰もがやりたいことや欲しいものがあります。 にもかかわらず、時間的な問題や経済的な理由で、そういった"夢のかけら"への思いは後回しにされがちです。
しかし、子供たちの成長は思う以上に速く、たくさんの可能性に満ちた大切な時期はあっという間に過ぎ去ってしまいます。

今を精一杯生きる人たちに、まさに今求めるものがあるのなら、「いつか」や「そのうち」ではなく、今すぐにその切望が叶えられることがどんなに幸せであり、どんなにその成果が期待できる事でしょう。

現在はバレエを習う人が増え、日本中どこでもバレエ教室は有り余るほどたくさんあります。 それでも、自分の求めるような適当な教室が見つからず、困っている人が意外にも多いのはなぜでしょうか?

私としては、日本のバレエは、芸術というよりビジネスとしての色合いが濃いのでは?と懸念してしまいます。
それから、教室ごとの先生の趣味に偏った一方的な押し付け事業のように感じることもあります。
バレエを習いたい側と教室側のそれぞれ求めるものに、ズレや温度差があるのが残念です。

私にはわずかであれ許せる時間があり、たとえ少数であっても要望がある限りは少しでもお手伝いしたいという思いから、2004年7月芦屋市に「ECOLE DE BALLET Tio 」 を設立しました。
バレエを通じた教育がなせる無限の可能性や良さを、少しでも多くの方に知ってもらいたい。
そのためにも、習う側の立場を最大限考慮した適正な料金体制をとり、その時代に合った良質な教育を可能な限りたくさん提供しようと努力し続けられるような教室ならばやるべきだと思いました。

バレエに興味を持った人は誰しも、自由にバレエを習う事の出来る環境が与えられるべきです。
すべての人にとって、バレエはより身近なものでなければ、芸術として発展し続けていきません。
さらには、バレエを通じて人が結びつき、成長し、喜びを分かち合う機会であってほしいとも思います。

自分が好きなものは、"自分に有益"になるものであってほしい。
バレエを経験することが、その人の人生にとって何かの良いきっかけになればと思います。

設立にあたっては、なにかと準備不足な状態ではありましたが、多くの方々のご理解とご協力をいただき、なんとかレッスンをスタートすることができました。
私にこのようなすばらしい機会と、勇気や希望を与えてくださった皆様方に心からの感謝とお礼を申し上げます。
お子さんの健やかな成長を願う保護者の皆様のお気持ちを大切に、生徒それぞれの胸に次々と浮かんでくる目標や夢を実現していけるよう、日々精進していきたいと思います。



エコール・ド・バレエ ティオ  佐藤 喜子